CICクレジット・ガイダンスを上げるには?算出理由の見方と習慣

CICクレジット・ガイダンスを上げるには?算出理由の見方と習慣

開示報告書に並んだ、3桁の数字。見た瞬間に、胸がざわついた方もいるかもしれません。

「この点数で審査は大丈夫?」「どうすれば上がるの?」と、すぐに答えがほしくなりますよね。

先に、結論をお伝えします。

  • CICの指数だけでは、審査の結果は分かりません。
  • 指数と一緒に示される「算出理由」が、習慣を見直す手がかりになります。
  • まず大切なのは、支払期日を守ることと、無理のない利用です。

開示報告書の指数が気になる方や、審査の前に点数を上げたいと考えている方に向けた記事です。

この記事では、商人ギルド(信用情報機関のCIC)が示すクレジット・ガイダンスの読み方を解説します。信用情報機関とは、クレジットやローンの取引記録を管理する組織のことです。

読み終えるころには、指数と算出理由の意味、指数が出ないときの受け止め方、次に見直す習慣を自分で判断できます。根拠はCIC公式の情報だけで、裏技や上がる時期の約束はしません。代わりに、冒険の書(信用情報)を読み解く地図をお渡しします。

CICクレジット・ガイダンスとは?指数と算出理由の基本

商人ギルドの書記が冒険の書から、指数を表す札と2枚の理由の札を取り出す場面。

点数の不安をほどく第一歩は、この数字が何を表しているのかを知ることです。正体が分かれば、必要以上に怖がらずに済みます。まずは、指数と算出理由の基本から確かめましょう。

指数(200〜800)と算出理由(最大4つ)の基本

クレジット・ガイダンスは、CICが持つ客観的な取引の事実を分析した情報です。中身は、次の2つに分かれます。

  • 指数:信用状態を表す、200〜800の3桁の数値です。
  • 算出理由:その指数になった主な理由で、最大4つまで示されます。

CICは、安心してクレジットやローンを使えるよう支えることを、この仕組みの目的に挙げています。指数は結果を示す数字です。算出理由は、その数字を読むためのヒントです。セットで見ることで、初めて意味が見えてきます。

では、この指数は何を材料に算出されているのでしょうか。

5つのカテゴリーと、属性を使わない範囲

CICは、取引の事実を5つのカテゴリーに分け、それらを組み合わせて指数を算出しています。

  • 支払状況
  • 残高
  • 契約数
  • 契約期間
  • 申込件数

一方で、年齢・性別・年収・学歴・勤務先・居住地などの属性情報は使わないと、CICは説明しています。属性情報とは、取引ではなく、その人自身に関する情報のことです。

ただし、属性を使わないのは、CICが指数を算出する場面に限った話です。武具店(カード会社)の審査は、これとは別に行われます。この違いは、次の章で詳しく説明します。

もう1つ、混同しやすい点を整理しておきましょう。

信用情報とガイダンス情報の違い

CICの信用情報には、出どころの違う情報が並んでいます。

  • 会員会社が登録する情報:申込情報・クレジット情報・利用記録です。会員会社とは、CICに加盟しているカード会社などのことです。
  • CICが分析して算出する情報:クレジット・ガイダンス情報(指数と算出理由)です。

つまり、取引の事実そのものを登録するのは、カード会社などです。その事実を読み取り、指数と理由にまとめるのがCICです。冒険の書に刻まれた記録と、ギルドの書記がそれを読んで書き添えた所見、とイメージすると分かりやすいでしょう。

CICの指数だけでは審査結果は分からない

異なる武具店に、それぞれの資料と装備が置かれ、指数の札も情報の一部として並ぶ街並み。

指数が高ければ安心で、低ければ終わり。そう感じてしまうのは、自然なことです。ただ、公式の説明を読むと、話はそれほど単純ではありません。まずは、どこが審査の判断をしているのかを確認しましょう。

審査の判断は、各カード会社が独自の基準で行う

CICは、指数と審査の関係について、次のように説明しています。

「審査は、会員会社が独自の審査基準により総合的に判断しているため、クレジット・ガイダンスの指数が何点以上で審査に通るか、CICではお答えいたしかねます」

出典:CIC「指数が何点以上なら審査に通りますか?」

審査の合否を決めるのは、CICではありません。申込みを受けた各武具店(カード会社)です。各社が独自の基準を持っているため、CICの指数だけから合否を読み取ることはできません。

コンパスくん
コンパスくん

ねぇねぇ、リクレさん!指数が高ければ、どのカード会社でも合格なの?

リクレさん
リクレさん

CICの指数だけでは、結果は分かりません。各社が、自社の基準と情報で総合的に判断するからです。まずは数字より、理由を読んでみましょう。

では、カード会社はどんな情報を合わせて判断しているのでしょうか。

カード会社は、信用情報・ガイダンス情報・自社の情報を合わせて判断する

CICによると、会員会社の審査は、次の情報などを踏まえて総合的に行われます。

  • 信用情報(会員会社から登録された取引の記録)
  • クレジット・ガイダンス情報(指数と算出理由)
  • カード会社が自社で集める情報

前の章で触れた「属性を使わない」は、CICの指数の話でした。カード会社の判断には、自社で集めた情報も加わります。CICの指数は、カード会社が判断に使う材料の一つです。

審査の流れや、確認されやすい項目の全体像を知りたい方は、クレジットカード審査の全体像を解説した記事もあわせて読んでみてください。

ここで、誤解されやすい制度にも触れておきましょう。

第三者提供を停止しても、止まるのはガイダンス情報だけ(手数料無料)

自分の指数や算出理由をカード会社などに提供してほしくない場合、本人が「停止」を選べます。手続きの手数料は無料です。

「信用情報は従来どおり提供されます。この制度によりクレジット会社等に提供されなくなる情報は、クレジット・ガイダンス情報(指数・算出理由)のみです」

出典:CIC「クレジット・ガイダンスの第三者提供停止をした場合、クレジット会社は信用情報も見られなくなりますか?」

停止しても、通常の信用情報はカード会社に提供されます。審査を避ける方法としては考えないでください。

開示報告書で指数と算出理由を読む方法

リクレさんとコンパスくんが個人の報告書を読み、別の展示台にある公式解説資料と区別している場面。

数字の意味が分かったら、次は実際に確かめる番です。自分の冒険の書を映し出す「真実の水晶」、つまり信用情報の開示を使います。開示とは、機関に登録された自分の情報を取り寄せて見ることです。

開示の申込み時に、ガイダンスの確認を選ぶ

CICの情報開示を申し込むときに、「クレジット・ガイダンスを希望する」にチェックを入れます。指数が算出されている場合は、指数と算出理由を確認できます。条件によっては算出されないこともあり、その場合については、この章の最後で説明します。

ガイダンスの確認に、追加の手数料はかかりません。ただし、これは開示そのものの手数料とは別の話です。開示の申込み方法は、CIC公式「情報開示とは」で確認してください。

報告書を手にしたら、まずは理由の欄に目を向けましょう。

算出理由は、最大4つの主な手がかりとして読む

算出理由は、その指数になった主な理由として、最大4つまで示されます。「最大」なので、いつも4つ並ぶとは限りません。

計算式は公開されていません。そのため、示された理由が指数にどの程度影響したのかまでは、公表された資料からは分かりません。理由は、指数を読むための主な手がかりとして受け止めるのが安全です。

読むときは、理由を1つずつ取り出してみてください。そして、自分の取引のどこに当てはまるかを考えます。この照らし合わせが、次の章で扱う習慣の見直しにつながります。

理由の次に気になるのが、CIC公式の解説ページに載っている円グラフや参考比較です。

円グラフと参考比較は、目標値でも因果関係でもない

CIC公式ページには、指数の算出に使った項目の割合を示す円グラフがあります。これは項目数の割合です。各カテゴリーの配点や重みを表すものではありません。

計算式は公開されていません。そのため、公表された資料から「何点上がるか」を計算することはできません。

同じページには、参考となる比較も載っています。CIC自身が、これらは参考値であり、ほかの情報も使って複合的に算出していると説明しています。

比較の数字は目標値ではありません。合わせれば指数が上がる、という因果関係を示すものでもありません。この記事では、誤解を避けるために数字を載せていません。

最後に、指数そのものが表示されない場合を見ておきましょう。

指数が算出されないときの条件と確認先

CICによると、信用情報が次のような条件に当てはまる場合、指数を算出できないことがあります。

  • 契約を結んでから6か月未満の契約しかない場合
  • 異動(いわゆる事故情報)が登録された契約しかない場合
  • 電話番号などのお客さま情報が最新になっていない場合

「未算出」と表示されても、それだけで信用に問題があるとは限りません。たとえば、契約して日が浅い取引しかない場合も含まれるからです。

登録されている電話番号などが気になる場合は、自己判断で動く前に、CIC公式「クレジット・ガイダンス」の案内で確認先を確かめてください。

CICの「指数アップのヒント」で取引習慣を見直す

赤茶の長い三つ編みと青緑のマントの冒険者が、期日を確認し、無理のない荷物で出発する場面。

CIC公式ページには、指数を上げるためのヒントとして、日々の利用の心がけが紹介されています。ここでは、それを点数の操作ではなく、取引習慣の見直しとして読んでいきます。算出理由と照らし合わせながら、できるところから確かめてみてください。

請求の期日を守って支払う

CICは、ヒントの一つとして「請求の期日を守って支払いを行いましょう」と案内しています。

期日を過ぎることは、この世界でいう「毒(遅延)」にあたります。引き落とし日と口座の残高を、カレンダーなどで先に確かめておきましょう。習慣の見直しは、ここから始まります。

次は、使う金額の見直しです。

カードやキャッシングは、支払余力の範囲で使う

CICは、カードの使いすぎと、カードキャッシングの使いすぎに注意するよう呼びかけています。キャッシングとは、カードを使ってお金を借りることです。

目安にしたいのは、支払余力です。支払余力とは、生活費を払ったあとに、無理なく返せる余裕のことです。今月の利用額が、その範囲に収まっているか見直してみましょう。

3つ目は、時間とともに積み重なる要素です。

契約期間は、生活に必要な取引の中で自然に積み上げる

CICは、期日どおりの支払いや、必要な場合の新規契約などの健全な利用を続け、契約期間の長期化をはかるよう案内しています。

ここで大切なのは、「必要な場合」という言葉です。契約期間は、生活に必要な取引を続ける中で、自然に伸びていくものです。使っていない契約を、年会費などを払ってまで維持することを目的にする必要はありません。

最後に、避けたい行動を整理します。

指数のためだけの借入・増枠・新規契約・解約・無理な返済はしない

指数のためだけの借入、増枠、新規契約、解約、無理な返済はおすすめしません。増枠とは、カードの利用限度額を増やすことです。

理由は2つあります。1つは、公表された資料からは、こうした行動の効果を計算できないことです。もう1つは、借入や費用の負担が実際に増えるおそれがあることです。

なお、これはこの記事の安全方針です。CICが禁止規定として定めているものではありません。迷ったときは、点数より「本当に必要か」「費用はいくらか」「無理なく払えるか」を優先してください。

CICクレジット・ガイダンスについてのよくある質問

宿屋の掲示板に、時期・情報の取り扱い・仕組みに関する3枚の疑問カードが並ぶ場面。

ここまで読んで、まだ小さな疑問が残っているかもしれません。迷いやすい3つの点を、公式の情報をもとに短く答えます。

Q. CICクレジット・ガイダンスの指数はいつ変わりますか?

CICによると、信用情報(クレジット情報)は、貸金業法に基づく情報が日次、その他の情報が月次で登録・更新されます。

ただし、これは情報の登録・更新の周期です。指数が上がる日や、改善する時期を示すものではありません。

Q. クレジット・ガイダンスが載った開示報告書を、他人に見せても大丈夫ですか?

CICは、開示を受けたクレジット・ガイダンス情報を第三者に提供すると、トラブルにつながるおそれがあると注意しています。報告書は、自分で大切に保管しましょう。

Q. CICクレジット・ガイダンスの指数はAIで決まるのですか?

CICは、算出理由を示せる統計的な分析手法を採用しています。仕組みが見えなくなるおそれのあるAIなどの手法は採用していない、と説明しています。

まとめ:CICクレジット・ガイダンスで取引習慣を見直すために

地図に指数と理由の札を並べて道を確かめ、リクレさんとコンパスくんが次の一歩へ進む場面。

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • クレジット・ガイダンスは、取引の事実から算出される200〜800の指数と、最大4つの算出理由です。
  • CICの指数だけでは審査結果は分からず、カード会社が自社の基準と情報で総合的に判断します。
  • 見直しの基本は、期日を守ることと、支払余力の範囲で使うことです。

次の一歩は、以下の順に進めるのがおすすめです。

  • 開示の申込み時にチェックを入れ、指数が算出されていれば、指数と算出理由を確認する。
  • 理由を1つずつ、自分の取引と照らし合わせる。
  • 支払期日と毎月の利用額を、無理のない形に整える。

指数は、今日のあなたを決めつけるものではありません。次の一歩を考えるための道しるべです。焦らず、あなたのペースで冒険の書を読み解いていきましょう。

参考資料(CIC公式)